脳梗塞とは?症状・治療法・後遺症・リハビリ法などのよくある疑問に答えます!

脳梗塞を発症するとどのような症状が現れる?

脳梗塞は脳の血管が詰まり、その血管の先の脳細胞が破壊される病気です。
そのため、脳梗塞の症状は脳のどの部位で血管の詰まりが起こったのかによって異なります。
例えば、前頭葉は運動機能を司っている部位なので手足の麻痺などが引き起こされますし、左脳の側頭葉は言語機能を司っているため言葉が話せなくなったり言葉が理解できなくなったりします。
その他にも様々な症状が現れる可能性がありますが、代表的なものとしては片方の手足や顔面の麻痺やしびれ、呂律が回らない、言葉が出てこない、他人の言うことが理解できない、体のバランスが取れずに立てない(歩けない)、片方の目が見えない、モノが二重に見える、視野半分が欠ける、経験したことがない激しい頭痛などが挙げられます。
脳梗塞では、これらが単体で現れるケースもあれば複数同時に生じるケースもありますが、重症の場合は意識を失いケースもあるので注意が必要です。
また、脳梗塞は発症から治療開始までの時間が短ければ短いほど予後が良好になるので、少しでも疑いがある場合は早急に救急車を呼ぶことが大切です。

脳梗塞のサインはFASTで見極めることができる

脳梗塞は一刻を争う病気で、発症が疑われる場合は早急に医療機関に行くことが大切ですが、脳梗塞のサインを見極めるのに有効なのがFASTです。
これはFace Arm Speech Timeの略で、脳卒中の代表的な症状である顔面の麻痺・腕の麻痺・言語障害を見極めるためのテストを指します。
Faceは顔面の麻痺を見極めるテストで、笑顔になった際に口角が左右同程度に上がるかをチェックします。
もし、片側の口角が下がっている場合は脳卒中の疑いがあるので注意が必要です。
Armは腕の麻痺をチェックするテストで、両腕を地面に水平になるように上げたままキープできるかを確認します。
麻痺が発生している場合、片側の腕が下に落ちてきます。
Speechは言語障害の有無を確認するテストです。
このテストでは普段通り話せるかを確認しますが、呂律が回らなかったり言葉が上手く出てこない場合は脳卒中の疑いがあります。
3つのテストの結果、少しでも発症の疑いがあると判断される場合、一刻も早く医療機関を受診することが大切です。
脳梗塞は、発症から4.5時間以内であればt-PA静注療法と呼ばれる治療を受けることが可能で、後遺症のリスクを軽減することができます。

脳梗塞に関する情報サイト
脳梗塞について知ろう

このサイトでは、脳梗塞に罹患した患者様とその家族の方のために療養生活にも役にたつ、症状や治療法・回復後に頻度の高い後遺症やそのリハビリなどについて幅広く御紹介しています。脳卒中はとりわけ早期発見と速やかな治療への移行が、その後の予後を決定付けます。見逃してはいけない症状や徴候を目の当たりにしたら、タイミングを逃さないように救急車を躊躇なく呼んでください。一旦回復したように見えても油断をするのは大敵です。

Search